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学生レポーター通信【H30:金子 茜のレポート】

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本を最後まで読みきれない人へ

2019年1月7日

レポーター:H30:金子 茜

本を最後まで読みきれない人へ

あけましておめでとうございます~!!
1/10から、情報センター資料室で本の福袋の貸し出しが始まります。
福袋に入っているのは、私たち学生レポーターが苦悩の末に選び出した本達です!
ぜひぜひ借りて読んでみてくださいね!!

…とはいえ、おすすめの本というのは他にもたくさんあるのですよね。
ということで、今回は「本の福袋」には入っていないおすすめの本をご紹介します。

いきなり話が脱線しますが、私は今日、留萌方面に一人旅行に行く予定でした。
しかし風邪を引いてしまったため断念。
だんだん熱や関節痛らしき症状も出てきて、嫌な予感がしています。
悔しくて踏ん切りがつかないので、今回は「一人旅に出たくなる本」を紹介したいと思います。


綾見洋介『小さいそれがいるところ 根室本線 狩勝の事件録』

鉄道モノ!!ミステリー小説!!
残念ながら、どちらも私にはいまいち響かない要素です。
鉄道モノってよくわからないし、ミステリー小説も、トリックとか真相とか全く考えずに読むからあまり楽しめないんですよね。誰でもそんなもんでしょうか?
あと話の前置きが長いと最後まで読めない。気力が続かない。
そんな人におすすめしたいのが、『小さいそれがいるところ 根室本線 狩勝の事件録』!!!

オカルトかな…?と思うようなタイトルですが、オカルトではないです。
あらすじはざっっっくり書くとこんな感じです。

大学生の白木恭介は、亡き母の友人に会うため、北海道の東羽帯(はおび)駅を訪れる。
その秘境駅で白木は鉄オタのユウジロウ、りゅうせいと出会い、30年前の殺人事件に迫っていく…

うーん、あんまり面白そうに書けない…。

まあ、あらすじだけで「面白そう!読んでみよう!」と思えることって稀ですし、とりあえず読んでみていただきたいです。
この本は、読んでいて楽しい本です。というのも、ラストのどんでん返しに衝撃を受ける、とかってタイプではなく、読んでいる最中が一番楽しい本なのです。

気力が続かず本を最後まで読めない人用に、この本の読み方を書いておきましょう。
どこから面白くなるのかが分かっていれば多少は読みやすくなると思うので、参考までにどうぞ。

・最初の50ページは前置きです。ここはささっと読みましょう。
・80ページぐらいまで来たら、少しずつ面白くなってきます。
・ところどころ鉄道知識が盛り込まれていますが、(私含め)鉄道に馴染みのない人間には難しい。そういう部分は流し読みします。
・そのまま読み進めていれば、後半に差しかかる頃には完全に没頭していると思います。

さて。
作中に出てくる「東羽帯駅」というのは架空の駅ですが、「羽帯駅」は実在します。
羽帯駅は2018年3月のダイヤ改正で廃駅になりました。

私がこの本を読んだのが2018年の1月。ダイヤ改正は2ヶ月後。
これは行かなければならない!と思い、青春18きっぷを片手に一人で行ってきました。

この記事の一番上にある写真は、羽帯駅周辺の景色です。
綺麗ですね~。ザ・北海道の田舎って感じです。
駅の周りには店も住宅もなく、廃駅になるのを聞きつけてやってきた鉄道ファンが数人いる程度。
近くの神社も雪に埋まっていて近づけません。

そんな場所なので、1時間くらいぶらぶらしたら見るところもなくなってしまうわけですが、次に列車が来るのは夕方(たしか)。私が駅に降りたのは午前7時。
暖房もない駅舎で半日も待ってはいられないので、隣の御影(みかげ)駅まで40分ほど歩きます。
羽帯駅には一日に3本ほどしか列車が来ませんが、御影駅にはまあまあの頻度で停まるんです。
雪景色の中を一人のんびり歩くのもなかなか楽しいです。
御影駅では、フレンドリーな駅員さん達に急げ急げとせかされながら、ギリギリで列車に駆け込み、帯広に向かいました。
まだまだ書きたいことはあるんですが、きりがないのでこの辺でやめておきます。

旅に出たくなる本は素敵ですね!
本を読み終わったら終わり。ではなく、読んだ後に旅行がついてくる。
こういう読書や旅行が後々なにかの役に立つのかはわかりませんが、一人の楽しい時間を求めている人には、この本をおすすめします。
情報センターにはありませんが、ぜひ書店か図書館で手に取ってみてください。

すっかり長くなってしまいました。

それでは、本年もよろしくお願いいたします。

市社協の担当さんからのコメント

「明けましておめでとうございます」のお話
 レポートありがとうございます。今年もよろしくお願いします。

「福袋」のお話
 昨年もとても好評だった福袋企画、今年も楽しみにしています。「普段の自分であれば手に取らないような本が入っていたけど、意外と読んでみたら面白かった。」という声もたくさんいただきました。

「金子さんの体調」のお話
 どうかお大事にしてください。

「小さいそれがいるところ 根室本線 狩勝の事件録」のお話
 「小さいそれ」とは「どれ」のことなのか、とても気になります。もしかして「あれ」のことなのかもしれません。
 旅に出たくなる本は素敵ですね。反対に旅に行くことはできないけど、旅に行った気分にさせてくれる本もあります。旅先で読むのにピッタリな本というのもきっとあるでしょう。シーンに合わせてお気に入りの本を見つけてください。

「鉄道」のお話
 「キハ40系」という言葉を知っています。(昨年のレポーターさんから教えてもらいました)

「金子さんの小旅行」のお話
 寄り道、回り道、途中下車、電車での旅、ワクワクしますね。
 旅先での出会いや地元の人との何気ない会話も貴重な経験です。
 この経験がこの先何かの役に立つか(もしかして何の役にも立たないか)は分かりませんが、損得抜きでただ楽しむというのも贅沢な時間です。

「本を最後まで読みきれない人」のお話
 好きなジャンルやお気に入りの作家さんを増やしていきましょう。後は少しずつカバーや帯などから雰囲気で自分の好みかどうかがわかる嗅覚のようなものが磨かれていきます。

「情報センター」のお話
 今年も、市内の福祉情報の発信や各種イベントの開催、図書資料の充実に努めてまいります。

H30:金子 茜のレポート

2019年1月7日

本を最後まで読みきれない人へ

2018年6月28日

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