みんなで進める北区の「見守り・支え合い」北区地域福祉活動実践セミナーを開催しました。
みんなで進める北区の「見守り・支え合い」北区地域福祉活動実践セミナーを開催しました。
北区社会福祉協議会と北区役所では、地域で活動する関係団体による連携協力のもとに取り組まれている「見守り・支え合い」を支援するため、「北区高齢者等要援護者見守り活動」を推進しています。平成29年1月27日には、認知症の方の支援方法を学ぶなかで、日頃からの見守り・支え合い活動の大切さについて考え、地域福祉活動推進への理解を深めることを目的にセミナーを開催しました。
講義(1)北区内での認知症の事例について 札幌方面北警察署生活安全課生活安全係長 菅原克彦 氏
平成28年の北区内での北警察署による保護件数は、525件あり、そのうち65歳以上の方の保護が229件あります。この数字から見てもわかるように、高齢の方の割合はとても多く、過去は酒酔いの方のケースが多くありましたが、最近では、認知症により徘徊で保護されているケースがとても増えてきています。
また、高齢者の車の事故が増えてきています。車が便利なものなのはもちろんですが、免許の返納が必要なこともあります。
警察では、認知症高齢者に関わる初期対応を行っておりますので、気なることがあれば遠慮なく、気軽に連絡いただければと思います。
講義(2)札幌市の認知症への取り組みについて 北区役所保健福祉課保健支援係 保健師 横山桂子
平成28年10月から北区で、札幌市認知症初期集中支援推進事業を開始しました。
札幌市認知症初期集中支援推進事業とは、地域包括支援センター、区役所保健師、登録サポート医でチームを組み、拒否等で支援が成り立たない方に対し、支援をするものです。
また、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいますので、自分や家族のための知識として受けるだけでもよろしいので、認知症サポーター養成講座も受講いただければと思います。
講義(3)~清田区から発信する~SOSネットワーク「見守り・徘徊模擬訓練」 グループホームトトロの森・トトロの森デイサービス 施設長 住友幸子 氏
見守り・徘徊模擬訓練は、地域住民も一緒に、体験を通して具体的に認知症及び認知症の人の立場に立って学ぶ訓練です。札幌市では、清田区から始まり、東区と西区で行われています。
認知症による徘徊高齢者を発見するためには、警察、行政、福祉関係機関だけでは難しく、やはり近隣住民の方の協力が不可欠になります。そのため、徘徊模擬訓練を行い、「認知症理解の啓発活動」「対応方法の理解」「警察、行政、福祉関係機関との連携」を進めていきましょう。
また、徘徊模擬訓練は、単純な訓練だけでなく、地域力を高めたり、地域連携を高めることもできるので、平成29年度には、北区で開催されることを期待しています。
※講義内で上映された、トトロの森の宝物「フレディの遺言」は札幌市社会福祉協議会情報センターで貸し出しを行っています。
当日は、233名もの関係者の方々に参加いただき、アンケート結果では、「北警察署を身近に感じられた」「北区でも徘徊模擬訓練を開催したい」等、意見もいただくことができました。65歳以上の7人に1人は認知症であるという試算もなされている中で、認知症に気付くためのサインを学び、適切に対応して支えていけるよう、今後さらに認知症高齢者の「見守り・支え合い」にも力を入れていきたいと思います。
お問い合わせ
札幌市北区社会福祉協議会
001-8612
札幌市北区北24条西6丁目 北区役所1階
電話:011-757-2482
FAX:011-737-7270