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『人生に不要不急はない。社会との繋がりを失うことがフレイルの入り口になってしまう』令和5年度手稲区福祉のまち推進センター活動セミナー開催報告

 令和5年8月29日(火)手稲区民センターにて、令和5年度手稲区福祉のまち推進センター活動セミナーを開催し、町内会や福祉のまち推進センター、介護・福祉関係機関の皆様をはじめとした、109名の方にご参加をいただきました。



 講演に先立ち、手稲区社会福祉協議会小林正勝会長より挨拶があり、
「コロナ明けで夏のお祭りや、見守り活動、サロン活動も戻りつつあり、地域のつながりや賑わいが戻ってきた。このセミナーを通じて住民主体による、地域づくりを進めていくために、私たちがなすべきこと、求められる役割について考えてきいきたい」と今回の趣旨が語られました。




 第1部の講演では、地域福祉、高齢者福祉がご専門の北星学園大学社会福祉学部准教授の畑亮輔先生より、
 「コロナ禍の自粛期間がもたらすフレイル(虚弱状態)は身体的、認知・精神的、社会的側面がそれぞれ連鎖しあっている。それを予防するためには、運動習慣のみならず、文化活動やボランティア地域活動も併せて行うことで、発生リスクを軽減することができる」
 「この3年間は他者との交流は不要不急と制限されたが、実は人生においては、それらがすべて必要なことだったのではないか」
 「今後の地域活動に重要なポイントは、感染症リスクに留意しながら、結果を重視しすぎるのではなく、メンバーがお互いの関係性を大切にしつつ、尊重しあいながら、活動を行うことが重要である。そうすることにより、自発的な活動に繋がり、活動自体を楽しみにつなげることで、新たなメンバーにも参加してもらいやすくなる」とのお話がありました。




 第2部では、畑先生に加え、手稲区第1地域包括支援センターセンター長鴨崎裕介氏と手稲区社会福祉協議会事務局次長の島崎顕生を加え、「これからの地域に求められるもの」をテーマに座談会を実施しました。
 
 鴨崎氏からは「以前であれば、家族が遠方に住んでいても節目には変化を察知した家族から介護の相談が寄せられることが多かった。しかしコロナ禍で会うことができず、今年のお盆などに数年ぶりに会ってみると親の様子がずいぶん違っていたという相談が増えていた。そんな状況の中でも、ご近所さんが異変に気付き相談に繋がることも多かった」と振り返りがありました。

 畑先生から地域活動の担い手確保について、「様々な取り組みがなされているが、いくつかの取り組みを組み合わせる、例えばサロン活動と移動販売での買い物を組み合わせたり、学校と連携し、夏休み期間中のラジオ体操とコラボすることにより、普段触れ合わない層との交流を行ってはどうか」という助言がありました。

 区社協の立場から島崎より、「地域住民が抱える困りごとを把握しやすくするためには、安心して悩みが話し合える集いの場が重要になってくる。また、地域住民同士の連携も今後ますます必要になってくるが、それに加えて、企業や学校と行った社会資源を支援の担い手として、いかに巻き込んでいくのか考えていかなくてはならない」
という意見交換がなされました。

セミナーに参加された方からは、「地域住民が思っていたことを代弁してくれた」「私が行っている地域活動は意味のあるものだったと再確認できた」との反響が寄せられており、満足度が高かったセミナーを開催することができました。


お問い合わせ

札幌市手稲区社会福祉協議会
006-8612
札幌市手稲区前田1条11丁目 手稲区民センター1階
電話:011-681-2644(直通)
FAX:011-684-8560

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