「大人のための朗読会」に行ってきました!
2019年6月19日
レポーター:齋藤 朱音
こんにちは!
学生レポーターの斉藤朱音です。
今回は、少し遅くなりましたが、先日6月12日(水)に開催された「大人のための朗読会」についての報告です。
私は13時30分の開始時刻ぎりぎりに会場に入りましたが、お客様でいっぱい!
後ろの席がいくつか空いているくらいでした。
お客様は、比較的時間に余裕のある年齢が高めの方だけでなく、若い方もいらしていて、「よみきかせ」は男性・女性問わず人気のイベントのようです。
今回の話し手はフリーアナウンサーの田中隆子さんでした。
朗読を始める前に新元号「令和」の発音についての話をされていました。
今は「レ↑イワ」とレの音を高く発音することが多いですが、いずれは平坦になることが予想されるのだそうです。
皆さんとても興味深そうに聞いていました。
さて今回のプログラムは
1.「カチカチ山」 太宰治 作
2.「水明かり」 佐江衆一 作
3.「忘却について」 浅田次郎 作
の3作品でした。
1.「カチカチ山」は、かの有名な昔話を、太宰治が独自に解釈した作品です。
タヌキとウサギ、そして地の文の声の使い分けがすばらしく、台詞だけでも誰の台詞かがよく分かる、臨場感たっぷりの朗読でした。
2.「水明かり」は、田中さん曰く「本領発揮の地味系」朗読ということでしたが、全く地味という言葉は似合わない素敵なお話でした。
きれいな終わり方で、しっとり系という言葉が似合う大人な内容でした。
3.「忘却について」は、作者の浅田さんが「やらかし」てしまったエピソードをまとめたエッセイです。
タイトル通り作者が忘れてしまった様々な出来事(大きな忘れものから小さなものまで)について語られ、皆さん共感できるところは笑っていらっしゃいました。
この中では忘却という高齢者が誰しも直面する大変な問題を、面白く語っています。
作者は最後に「忘却というのは簡単に考えていいものではない」と述べていましたが、私は作者の忘却癖を「面白いクセ」と笑い飛ばしてしまう作者の奥様の姿勢がすばらしいと思いました。
支える家族や社会がこのようにゆったりと見守っていけば、お互い変にストレスがたまらなくて良いのかもしれません。
1時間半のプログラムでしたが、物語の中にどっぷりつかることが出来ました!
次回は10月23日ということなので、ぜひまた参加してみたいです。
市社協の担当さんからのコメント
斉藤さん、丁寧なレポートありがとうございます!!
「大人のための朗読会」は、今回で20回目を迎えた人気のイベントです。
定員以上の申込をいただくことも多いため、残念ながら参加できない方もいらっしゃいますが、斉藤さんのレポートを読んでいただくと、当日の様子を感じていただけるのではないかと思います。
情報センターのページでは、朗読会の写真も公開しているので、合わせてご覧ください。
http://www.sapporo-shakyo.or.jp/service/general_center/information_center/reading.html
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