すこやか倶楽部で『地域の中での支え合い活動』について講話をしました。
令和3年12月17日(金)、幌北第11町内会のすこやかホームという集いの場で行われた“すこやか倶楽部”と、令和3年12月20日(月)の北24条会館を会場に行われた“すこやか倶楽部”で、それぞれ講師を務め、『地域の中での支え合い活動』について講話をしました。
核家族化やプライバシーの重視、新型コロナウイルス感染症による外出自粛等を背景に、地域住民や親族・知人との関係が薄れ、孤立しがちな高齢者が増えています。だからこそ、ご近所付き合いの大切さを見直し、「困ったときはお互いさま」の精神で、支え合いのある地域づくりが求められている、とお話ししました。
令和3年12月17日(金) すこやか倶楽部(すこやかホーム)
令和3年12月20日(月) すこやか倶楽部(北24条会館)
講話終了後、参加者の皆さまにアンケートを取らせていただきました。
「身の回りに困っている人がいたら、生活支援活動をしてみたいと思いますか?」という質問に対して、「やってみたい」「やってみたい気持ちはあるが余裕がない」とお答えいただいた方が大半で、身近な支え合い活動に興味を持つ方が多くいらっしゃることがわかりました。
また、「すでにやっている」とお答えいただいた方からは、「通院の付き添いをしている」「家の掃除を手伝っている」「ひとり暮らしの方に、変わりがないか定期的な電話がけをしている」等、普段取り組まれている具体的な支援内容を教えていただくこともできました。
今後もより多くの方に『地域の中での支え合い活動』について考えていただく機会を作っていきたいと思います。
北地区で生活支援推進連絡会を開催しました。
コロナによる自粛生活が長引き、地域の高齢者から「外出の機会が減った」「運動する機会が減った」「話をする機会が減った」という声が顕著に聞かれていました。
そこで、高齢者にとって身近な存在である商店街に働きかけ、これらのニーズの解決に向けた新しい取り組みを共に検討し、10月12日(火)から25日(月)まで、生活支援コーディネーターと介護予防センター新道南、北24条商店街振興組合の共催で「健康促進シルバーわくわくスタンプラリー」を実施するに至りました。
この取り組みを振り返り、商店街が主体となって高齢者の福祉課題に取り組むことの意義や、福祉専門職と商店街との今後の協力体制について話し合うため、令和3年12月10日(金)に北地区生活支援推進連絡会を開催いたしました。
意見交換の中では、北地区民生委員児童委員協議会会長から「高齢者の外出の機会が少なくなっていることを危惧している。コーディネーターと事前に連携ができれば、民生委員から見守り対象者に参加を促すこともできるし、場合によっては一緒にお店に行ってみようという声掛けもできる。そんな取り組みに発展していけば、見守り対象者の状況確認の機会にもなり、一石二鳥だと思う。」というご意見や、実際に参加された老人クラブの会員から「普段はスーパーで買い物をしていて、個人商店に行くことはなかったが、今回のスタンプラリーを機に30年ぶりに入った店で、店員が自分の名前を覚えていてくれた。これが個人商店の良いところなんだ、と再確認した。次回も友人と誘い合わせて、健康のために参加したい。」というご意見をいただきました。
スタンプラリーを主催した北24条商店街振興組合理事長から、「当初、閉じこもりがちな高齢者のために協力しようと思ってスタンプラリー実施を引き受けたが、これほどの反響があるとは思っていなかった。今回の反省点を話し合って、取り組みを継続していきましょう。路面店の良さを皆さまに知っていただきたい。」とのお言葉をいただき、次年度以降もタッグを組んでスタンプラリーを継続することとなりました。
ご出席いただいた皆さま、ありがとうございました。
北地区福祉のまち推進センター研修会で講師を務めました。
新型コロナウイルス感染症の影響から、多くの地区で福まちの会合や行事の開催が見送られてきましたが、緊急事態宣言が9月30日(木)をもって解除されたことを受け、10月5日(火)、約半年ぶりに北地区福まち運営委員会が開催されることになり、生活支援コーディネーターも出席いたしました。
会議の前段では、本年度の福まち運営委員向け研修が行われ、生活支援コーディネーターが講師を務めて、生活支援講話を実施いたしました。「生活支援体制整備事業とは」と題し、この事業の推進役である生活支援コーディネーターに求められる役割や生活支援ボランティア活動についてご説明しました。また、コロナ禍で外出機会や社会参加の機会が減ってしまった高齢者を参加対象として、北24条商店街振興組合と共催実施する『健康促進シルバーわくわくスタンプラリー』の紹介もいたしました。
研修を受講された運営委員から、
「ゴミ出しは生活と切り離すことのできない問題。日頃のゴミ出しだけではなく、大型ゴミのこと、ゴミの分別作業に関すること等、困りごとの幅は広い。」
「見守り対象者の玄関先の電球交換とか、その場で自分ができる範囲の困りごとなら、自分がやってあげている。」
「高齢者宅の蛍光管の上に多量のホコリが溜まっていて、危険性を感じたので、本人に代わってとってあげたことがあるが、事故や責任の問題が生じそうな場合は、他の機関につなぐということも大事ではないか。」等のご意見をいただきました。
日頃、見守り活動をはじめとした地域福祉活動に取り組み、それぞれのご町内に住む高齢者が抱える困りごとに直面する機会のある福まちの皆さまならではのご意見だと感じました。
今回の講話が、運営委員の皆さまに、あらためて生活支援活動の必要性について考えていただく機会になっていれば幸いです。
今後も各地区でこのような機会を作っていきたいと思います。
新琴似地区福まち事務室協力員・福まち役員意見交換会の中で、生活支援講話を実施しました。
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の期間、開設を見送っていた新琴似地区の福まち事務室が、令和3年7月21日(水)に再開するにあたって、7月14日(水)に行われました、新琴似地区福まち事務室協力員・福まち役員意見交換会に出席いたしました。
昨年度1年間、ボランティア協力員として事務室当番を務めてきた皆さまから、1年間を振り返っての感想、今後の事務室運営の在り方等が語られ、「今年度も地域活動に協力できるように頑張っていきたい」と、気持ちを新たに今後の抱負を語る方もいらっしゃいました。
新琴似地区福まちでは、事務室の電話を利用した見守り対象者への電話掛けに取り組むことが検討されています。電話掛けの実施意義や効果を理解するために生活支援コーディネーターから話をしてもらいたい、と事前に福まち事務局長からご依頼があり、「会えなくてもつながる方法」と題して生活支援講話を実施いたしました。これまでのような見守り活動等の福祉活動を実施、継続していくことが困難なコロナ禍であっても、他自治体において工夫して取り組まれている事例を紹介し、出席されている皆さまからご意見をいただきました。
「電話で知り得た個人情報をどこまで守らなければいけないのか、しっかりとしたルールと協力員の共通認識がなければいけない。」
「事前にマニュアルがないと、いきなり電話をかけることは不安。」
「実施までには段階を踏んで進めていくべき。基盤をしっかりと整備した上で、やっていこう。」等、電話掛け実施を見据えて、前向きなご意見が交わされていました。
外出を控え、ご自宅で過ごされる時間が長くなった高齢者にとって、電話掛けは地域住民と接する機会、話をする機会の創出につながります。実施に向けて、生活支援コーディネーターも支援していきたいと思います。
新琴似西地区・買い物送迎車終了のお知らせ
新琴似西地区で株式会社ツクイさんのご協力で実施していた、ご高齢の方への「買い物送迎車」運行についてのお知らせです。新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、大変残念ではありますが、この取り組みを終了させていただくことになりました。
再開を楽しみにされていた皆さまには心よりお詫びを申し上げます。何卒ご了承賜りますようお願いいたします。
「買い物送迎車」の運行終了につきましては、「令和2年度新琴似西地区買い物送迎車実行委員会」(令和3年3月22日開催)の会議において決定しました。
「買い物送迎車」は終了となりますが、今後も買い物で困っている方々に対して、引き続き「実行委員会」のメンバーで話し合いの場を設けながら、地域で出来る支援方法の検討を続けることとなりました。
令和3年度第1回目の話し合いは5月に予定しており、現在コーディネーターは、その開催に向けた準備を進めています。
大型ごみの搬出ボランティアを調整しました。
新琴似地区の集合住宅にお住まいのひとり暮らしの高齢な方から「自宅の中にある3つの家具を大型ごみに出したいけど、ひとりでは到底無理。自宅は4階だけど、エレベーターが5階にしか止まらない。頼める家族や親族は近くにいないし、どうすればいいだろう。」とお電話でご相談をいただきました。
ご相談いただいたお困りごとの解決に向けて、生活支援コーディネーターが仲介し、令和元年度に実施したボランティア講座を機に発足した男性メンバー4名によるボランティアグループ「北区生活応援れいわの会」事務局にご相談しました。
事務局から「ぜひ協力させて欲しい。」と頼もしいお返事をいただき、令和3年4月6日(火)、4名のメンバー全員がご本人宅を訪問し、大型ごみ搬出のボランティア活動が行われました。
1階までごみを降ろすにあたり、エレベーターを利用する必要がありましたが、ご本人が住む階では停止しないため、階段を使って一度5階まで運ぶ必要があり、体力を要する大変骨の折れる作業となりました。
無事活動が終わると、ご本人は「ずっと気になっていたので、胸のつかえがとれて、寿命が2、3年伸びた気持ちです。本当にありがとうございました。」とおっしゃり、大変喜ばれている様子でした。
ご本人からお礼を告げられ、帰路につくボランティアグループメンバーは「ありがとうと言われると、気持ちがいい。」「清々しい汗をかいたね。」「我々も年なので、今後も無理のない範囲で続けていきたい。」とおっしゃっていました。
ご高齢になっても、住み慣れた地域で自分らしい生活が継続できるように、お困りごととその解決につながる資源との懸け橋となる役割も、生活支援コーディネーターには求められています。
お問い合わせ
札幌市北区社会福祉協議会
001-8612
札幌市北区北24条西6丁目 北区役所1階
電話:011-757-2482
FAX:011-737-7270